教育と研究について

教 育 

教授挨拶の項目で患者さん本位の麻酔を提供する方針だとお話しました。術後の合併症を予防するためには麻酔管理の質を向上させる必要があり、そのためには麻酔科医の知価を高めなかればなりません。同じ品物でも付加価値が追加されれば価値が上昇するように、知価を有した麻酔科医、すなわち一段階上のレベルの麻酔科医を養成することを第一義としています。優れたトップのいる企業よりも社員一人一人が知価を有している企業が発展していくように、麻酔科においても知価が高い医師が多くなるよう指導しています。

on-the-jobトレーニングである臨床麻酔施行時には、専門医以上の指導医が研修医とマンツーマン方式で指導に当たるよう配慮しています。これによって、専門医レベルの麻酔の質を維持しながら濃密な研修環境を提供することが可能となります。当院麻酔科での研修希望者が多いのは、見学に訪れた研修医が臨床指導を受けている研修医の本音を聞き、安心して研修を受けられる環境であることを実感するからです。

近年、調節性の良い麻酔薬や優れたモニターの登場によって麻酔の質が向上し、合併症を有する高齢患者が安全に手術を受けられるようになりました。しかし、これらの薬物や機器を使うのは人間であり、十分な知識・技術がなければその性能を享受することはできません。off-the-jobトレーニングとして、教育を受ける側が能動的に学習可能な環境を提供できるようスタッフ教育を徹底しています。

2013年勉強会の詳細はこちら

研 究

私は、学位論文のテーマである全身麻酔中脳波の定量的解析を基礎とした、脳波を用いた臨床研究を学位取得後も継続的に行ってきました。脳波を4種類の解析方法を用いて単一の数値で表し、麻酔や睡眠の深さを定量するBispecral Indexモニタを用いた研究を製造元であるアスペクト社(現コヴィディエン社)と協同で10年以上、行っています。海外の研究室や企業と行う協同研究は、研究プロトコルの立案や結果の解釈など、語学力なくして遂行し得ないことから、国際化を推進しなければならないと考えます。

我が国は海洋国家ですので、大海原の先にある異国を目指した先達をこれまでに多数、排出しました。その歴史は日本人のDNAに刻まれていると思います。私は海外との協同研究を推進し、これを通じて多くの若手医師に刺激を与え、内なるDNAに刻まれた海外進出の魂を呼び起こしたいと考えています。麻酔科後期研修医を最低1回は海外の麻酔科学会に連れて行き、希望者には発表の機会も設けています。もちろん交通費、宿泊費など全て麻酔科研究費から支出しています。これが当院麻酔科の第二のポイントです。

P1000869111

2011年アメリカ麻酔学会における佐藤助教の発表

P1010118111

2012年アメリカ麻酔学会における大内講師の発表時に、体温研究の権威であるDaniel Sessler教授とともに。

Copyright © 東京歯科大学市川総合病院 麻酔科 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.